スケジュールを立てる際、不具合などによる遅延や前倒しを想定し、複数のシナリオを比較する必要があると考えられます。SYNCHROでは、ベースライン機能を活用し、一つのガントチャートで2つのスケジュールを同時表示し、比較することができます。以下のファイルをダウンロードし、マニュアルに従い、お試しください。
練習ファイル:BaseLine (for practice).sp
完成ファイル:BaseLine (finished).sp
説明
BaseLine (for practice).spを開くと、1層(32H)=>2層(32H)=>3層(32H)というスケジュールがあります。3Dビューでは、青色オブジェクトは1層、緑色オブジェクトは2層、紫色オブジェクトは3層にアサインされています。
ベースライン作成手順
ステップ1:ガントチャートで適宜の所で右クリックし、「ベースラインタスク」を選択します。
ステップ2:クリティカルパスを更新するかというダイアログが表示されます。「いいえ」をクリックし進めます。
ステップ3:「すべてのタスクのベースラインを作成」がチェックされているかを確認し、「元のスケジュール」という名称を入力し、OKをクリックします。
ステップ4:ガントチャートで「1層」のタスク期間を32Hから64Hへ変え、F9キーを押し、リスケジュールします。ガントチャートは、以下のイメージになります。元のスケジュールは青色、修正後のスケジュールは緑色で示されます。
ステップ5:ステップ1のようにもう一度ベースラインを作成します。
名称は、「1層 4日間遅延」にします。
ステップ6:ナビゲータタブを開き、「ベースラインとシナリオ」ボタンをクリックすると、画面の左側にベースラインウィンドウが表示されます。作成したベースラインがリストアップされ、左クリックすることで、ガントチャートで表示・非表示できます。ベースラインの名称もこちらのウィンドウで変更できます。
ベースラインで何も選択しないと、最新のスケジュールのみ表示されます。
ステップ7:ベースラインを比較し、決定した後、ベースラインを右クリックし、「ベースラインタスクを復元」を選択すると、そのベースラインをガントチャートに復元できます。