プロダクト: | MicroStation | ||
バージョン: | N/A | ||
環境: | Windows | ||
エリア: | 作業環境 | ||
サブエリア: | 作業単位 |
時々、MicroStationを使って、線分を配置する際に、長さ欄に入力値はコロン(:)で区切られているのを見たことがあるでしょうか。
単純に数字だけを入力したのに、なぜ値にコロンが二つついているでしょうか?
では、続きまして、MicroStationの作業単位を説明します。
MicroStationの作業単位は、三つの部分から構成されます。
主単位:下位単位:位置単位(解像度単位)
英語版のMicroStationですと、Master Unit:Sub Unit:Positional Unitで表します。略語はMU:SU:PUです。
どのような時に主単位と下位単位を使いますでしょうか?
答えは主にインチ系単位の場合です。
図面の基本単位には「メートル」と「インチ」の2種類存在します。
1フィート=12インチ
インチ系単位の場合は、主単位をフィートに設定し、下位単位をインチに設定します。
例として、2'5"を入力したい場合は、2:5を入力します。
下位単位を利用するメリットとして、
5"を0.41666666666667'に換算し、そして、2.41666666666667として入力する必要がありません。
ですが、このような巧みな設計は十進法のメートル系単位に対して、あまり意味がありません。
さらに、位置単位(解析度単位)のPUを説明します。歴史的原因があります。昔V7DGN時代、
プログラムの生産性と効率を高めるために、プログラム内部はすべて整数で表します。
でも、現実世界には、実数がありますので、PUが誕生しました。
ユーザーに見せるときに、内部で保存される整数からPUの値を割り算して、実数になります。
ユーザーが入力した実数を保存するときに、その実数はPUの値を掛け算して、結果の整数を保存します。
そのため、PUはV7DGN時代の数値の精度を表現できます。
ですが、V8DGN時代になってから、プログラム内部は直接に実数で表しますので、
PUが存在する意味があまりないですが、V7DGN時代の概念として、そのまま残っています。
作業単位を設定するのは、V8iの設定値⇒デザインファイル⇒作業単位を開きます。
下図のように、フォーマット欄からMU、MU:PU若しくはMU:SU:PUを選択します。
なお、
作業単位は「作図尺度」ダイアログですぐに変更できます。「設定値」>「作図尺度」
を選択してこのダイアログを開きます。
MU:SU:PUを選択する場合は、
例として、
MUをメートルに指定し、SUをミリメートルに指定し、PUを10000/距離 メートルに指定し、
500mmの線分を配置したい場合は、以下の入力値はすべて正しいです。
0.5
:500
::5000
0.3:100:1000
Original Author: | Lei Lin |