RTK画像のUTM系をJDK2011系でモデル出力する


 プロダクト:ContextCapture
 バージョン:Update19
 環境:N/A
 エリア:N/A
 サブエリア:N/A

RTK のUAV画像 WGS84-54N からJGD2011系のモデルを作成 する場合以下の処理をお勧めします。

UAVからの緯度経度高さ情報をJGD2011の情報として処理する為に、写真のポーズ情報を該当JGD2011座標系にSRSから選択します。

  

ステップ1:カメラのキャリブレーションデータを作成します。空中三角測量を実行します。キャリブレーション用のブロックを作成します。
3Dビュータブより選択ツールを使用し、構造物などの特徴がありタイポイント抽出がしやすい写真だけを残します。使用しない写真は削除アイコンで取り除きます。
空中三角測量を実施し3Dビュータブにて形状がゆがんでいる場合に実施します。GCPによる補正ができない場合などに実施します。カメラの焦点距離の違うグループ毎に行います。

 

ステップ2:この写真ブロックだけでATを実行します。キーポイント密度を高、ブロック状の色とスプラットはここでは不要なので無効にしています。

ステップ3:ATの結果を3Dビュータブで確認します。写真タブを選び右クリックし「光学特性のエクスポート」にてファイル保存します。撮影時の焦点距離などの正しい情報が得られます。カメラの種類、設定が異なる場合、カメラの種類毎に「光学特性のエクスポート」にてファイル保存します。※インポート時に種類が異なるとのメッセージが表示されます。

ステップ4:新しいブロックを作成し、すべての写真を再度ロードします。

写真グループに、作成して頂いたカメラキャリブレーションを「光学特性のインポート」で取り込みます。

ステップ5:カメラキャリブレーションを取り込んだブロックでATを実行します。調整制限:写真の位置メタデータ、キャリブレーション情報に固定する為、タンデンシャル、スペクト、スキューを固定に「プリキャリブレーションステージの有効化」をオンにします。ブロック状の色とスプラットは今回は不要なので無効にします。処理が速く済みます。

ステップ6:ATの処理結果を3Dビュータブで確認します。もし、GCP点が無い場合にはリコンストラクションのモデル作成を行います。
高さ情報が不正確な場合、次の標定操作を行います。配置しておいた対空標識の測量データXYZを測量タブの測量のインポートにて取り込みます。
該当する地域のJGD2011系を選択しま
す。XYZは数学座標系で測量座標系ではありません。
不明の時は、CC EditorよりBingMapを表示し、XYの座標値を必ず確認してください。

ステップ7:取り込まれた対空標識の測量ポイントを選び、該当する対空標識の写真画像位置を承認します。
1点に付き3枚以上の写真から選択登録します。ATの精度が悪い場合、10~20枚与える場合もあります。

ステップ8:ATを実行します。調整制限:基準点、写真の位置メタデータ 最終の固定的な標定

ステップ9:ATの結果を3Dビュータブより確認します。対空標識の位置を測量コマンドを使用して確認します。
精度が悪い場合、再度測量タブより標定操作にて位置調整を実施してください。再度AT処理を実施し精度を確認します。
全体タブにある「品質レポートの閲覧」で確認し数値が悪い場合に、写真の位置メタデータのチェックを外し再度ATを処理します。

ステップ10:「新しいリコンストラクション」を選択しモデル作成を実行します。
3MXモデル作成時に空間参照系より「詳細オプション」より「カスタム原点」をx=0,y=0にし、モデル原点をシフト移動させないように設定し作成します。
3SMモデルの場合には、以下のオプションはありません。

※リコンストラクションを実行するとBlockへの修正はできなくなります。修正したい場合にはBlockをコピーしてから修正してください。

LAS点群を同じリコンストラクションを使用して作成します。複数のタイルがある場合には「点群を統合」オプションをオンにしてください。
LAS点群の出力データ点数が多すぎる場合には、出力点数の間引きし出力できます。
JGD2011 の系を選択し出力します。原点の位置修正メニューは表示されませんのでそのまま作成します。
DescartesにてPODに変換し、BingMapの背景地図と重ねて表示すると正しい位置に出来ていることが確認できます。

iTwin Capture Modeler User Guide 2023_3 日本語版は、以下よりダウンロードして頂けます。

communities.bentley.com/.../iTwinCapture_5F00_Modeler_5F00_-User-Guide-2023_5F00_3_5F00_ja.pdf

 Original Author:Mikihiko Tabata